オーストラリア市場レポート 2010年8月9日
Sydney, 2010年8月9日, AEST (ABN Newswire) - 海外市場から様々な傾向の先導を受け、月曜日のオーストラリア株式市場は値を下げて取引を開始した。取引前半の S&P/ASX200 指数は0.41%下落し4,547.4ポイント、全株指数は19ポイント・0.41%下落し4,567.3ポイントとなった。
経済ニュースとしては、National Australia Bank Limited(ASX:NAB)による7月の景況感指数とオーストラリア統計局による6月の住宅金融データが発表される。
企業ニュース
ECSI Limited (ASX:ECS) は、デューデリジェンスでの合格を条件として、中国の Qitaihe コークス工場を買収する契約を締結した。黒竜江省の北東部に位置するこの工場は年間15万トン超の Grade II コークスを生産する。購入・改修後、同工場は Grade I コークスの生産能力と20万トンを超える年間処理能力を備える予定である。中国での事業拡大の一環として、 ECSI は同工場から30-50km範囲での鉱山買収や同社事業の一つにおける将来的な個別株式発行も計画している。
創傷治癒・組織修復・細胞培養技術を開発するオーストラリアの生物医学企業 Tissue Therapies Limited (ASX:TIS) は今日、同社の VitroGro (R) が米国・韓国・南アフリカ・オーストラリア・ニュージーランドで既に認められている複数特許に続き、日本での特許承認を受けたと発表した。 VitroGro (R) は細胞の成長や移動を増進する技術で、創傷治癒・組織再生・幹細胞治療やその他の細胞培養利用において際立った商業的応用性を有する。オーストラリアとカナダでの最近の臨床試験において、 VitroGro (R) は糖尿病潰瘍と静脈性潰瘍の治療に対し非常に優れた効果を実証した。全世界での管轄における VitroGro (R) 特許の試験手順は順調に進んでおり、同社は2010年末までにさらなる特許発表を見込んでいる。
疼痛処理と中枢神経系障害に注力するオーストラリアの製薬企業 QRxPharma Limited (ASX:QRX) は、人工股関節置換手術の術後患者の中等度から重度の疼痛に対し、モルヒネにオキシコドンを加えた同社の静脈内投与製剤 (MoxDuo IV) とモルヒネ静脈注射のみの場合とを評価する第2段階比較研究において有望な結果を得た。この研究では、モルヒネのみの場合よりも MoxDuo IV がより少ない副作用とより効果的な疼痛緩和をもたらしたことが示された。2010年2月、 QRxPharma と Aoxing Pharmaceutical Company (AMEX:AXN) は、 Aoxing が中国での独占販売権の代わりとして中国市場向けの MoxDuo IV 開発に出資するという契約を締結していた。
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